年の差婚で女性が年上の離婚率は？データと円満の秘訣を解説

年下のパートナーとの結婚を考える際、「年の差婚で女性が年上の場合の離婚率」は気になる点です。年の差婚は離婚しやすいですか？という素朴な疑問や、年上女性の離婚率は実際のところどうなのか、また年齢差があると離婚率はどのくらい上がるのか、といった不安を感じる方も多いかもしれません。そもそも、年の差婚で女性が年上の割合はどの程度なのか、そして結婚生活における具体的なデメリットを把握し、後悔や失敗を避けたいと考えるのは自然なことです。

この記事では、公的な統計データや調査結果を基に、年の差婚の離婚に関する情報をお伝えし、年齢差を乗り越えて幸せな結婚生活を続けるためのヒントを具体的に解説します。

年の差婚で女性が年上の離婚率は高いのか？

年の差婚は離婚しやすいですか？

年の差がある結婚は離婚につながりやすいのか、という問いに対しては、データ上「その傾向がある」と言えます。しかし、全ての年の差婚が破局に至るわけではありません。

理由として、年齢差が大きいと、育ってきた時代背景や価値観、そして人生の段階（ライフステージ）に違いが生まれやすいことが挙げられます。最初は新鮮に感じられた世代間のギャップも、積み重なることでコミュニケーションのズレやストレスの原因になる可能性があります。

とはいえ、これらはあくまで一般的な傾向です。年齢差があるからこそ、互いに新しい視点を与え合えるという利点もあります。つまり、年齢差そのものが直接的な原因となるのではなく、そこから生じうる課題にどう向き合うかが、関係を長続きさせる鍵を握っているのです。

年齢差があると離婚率はどのくらい上がる？

年の差婚は離婚率も高そうですよね🥲
年の差婚した男友達が2人いて2人とも離婚しました。

— はる@婚活 (@HaruSpring369) April 25, 2024

夫婦の年齢差と離婚率の関係については、具体的な調査データが存在します。株式会社アシロが離婚経験者200名を対象に行った調査（2020年実施）によると、年齢差が広がるにつれて離婚率が上昇する傾向が見られました。

この調査で特に注目すべきは、年齢差が5歳を境に離婚率が大きく変動する点です。

このように、年の差が5歳未満の夫婦に比べて、5歳以上の夫婦では離婚率が約2倍に跳ね上がっています。このデータは、年齢差が夫婦関係に与える影響の大きさを示唆していると考えられます。

一方で、非常に興味深いことに、この調査では年齢差が10歳以上になると、逆に離婚率が低下する傾向も見られました。ただし、この調査では該当するサンプル数が少ないため、あくまで参考的な傾向として捉えるのがよいでしょう。大きな年齢差を乗り越えて結婚するカップルは、最初から「価値観が違って当たり前」という覚悟があるため、かえって違いを受け入れやすいのかもしれません。

年の差婚で女性が年上の割合はどれくらい？

女性が年上の結婚は、現代の日本では決して珍しいものではなくなりました。厚生労働省が発表した「令和元年(2019) 人口動態統計」によると、初婚の夫婦全体のうち、妻が年上であるカップルの割合は24.2%にのぼります。

内訳を見ると、「妻が1歳年上」が最も多く9.8%ですが、「妻が4歳以上年上」のケースも6.4%存在します。つまり、結婚した夫婦のおよそ4組に1組は、女性が年上のカップルということになります。

この背景には、女性の社会進出が進み、経済的に自立する女性が増えたことが大きく関係しています。かつてのように男性が家庭を支えるという価値観だけでなく、共働きを前提とした対等なパートナーシップを求める人が増えています。男性側も、年上女性の経済的な安定感や精神的な成熟度に魅力を感じるケースが増えており、年齢を重視しない柔軟な結婚観が広まっているのです。

年上女性の離婚率は？30代女性は特に高い？

芸能人の年の差婚って、殆どが離婚するよな。しかも、女性が年上の場合が多い気がする

— ranunculus21 (@ranunculus21) May 19, 2019

妻の年齢に注目すると、特定の年代で離婚件数が多くなる傾向が見られます。厚生労働省の人口動態統計（令和4年）によると、妻の年齢階級別にみた離婚件数は「30～34歳」が最も多く、次いで「35～39歳」「25～29歳」と続きます。

この背景には、30代の女性がキャリアや経済的な基盤を確立しているケースが多いことが関係していると考えられます。夫に経済的に依存しなくても自立して生活できる女性が増えたことで、不満のある結婚生活を我慢して続けるのではなく、自ら離婚を決断するという選択肢が現実的になっています。

特に年上妻と年下夫のカップルで、妻の方が収入が高い場合、夫の生き方や家事・育児への非協力的な態度に不満を抱いたとき、「尊敬できない相手と一緒にいる必要はない」と、妻側から関係の解消を切り出しやすくなるのです。

これは、女性の自立が進んだ結果とも言えます。一方で、年下の夫を持つ男性にとっては、妻から「パートナーとして選ばれ続ける」ための努力が、より一層求められる時代になったことを意味しています。

年の差婚で起こりうるデメリットとは？

女性が年上の年の差婚には多くの魅力がありますが、一方で乗り越えるべき課題やデメリットが存在するのも事実です。事前にこれらの点を深く理解しておくことで、問題が発生した際に冷静に対処できます。

価値観とライフステージの深刻なズレ

世代間のギャップによる価値観の違いは、時として深刻な対立を生むことがあります。金銭感覚、仕事への姿勢、子育ての方針など、生活の根幹に関わる部分での食い違いは、関係に大きな亀裂を入れる可能性があります。また、妻がキャリアの安定期にあるのに対し、夫はまだキャリア形成の途上であるなど、ライフステージの違いが「将来、共に歩んでいくことは難しい」という結論につながることもあります。

身体的な変化と将来の健康不安

年齢を重ねることによる身体的な変化は避けられません。特に女性は、外見の変化についてプレッシャーを感じやすい傾向があります。また、将来的には健康面での不安も出てきます。同年代の夫婦に比べ、年上の妻が先に健康上の問題を抱えたり、介護が必要になったりする可能性は相対的に高く、年下の夫が若くして介護の負担を背負う可能性も考慮に入れる必要があります。

経済的な格差とプライドの問題

一般的に、年上である妻の方がキャリアが長く、収入が高いケースも少なくありません。この経済的な格差が、年下である夫のコンプレックスを刺激したり、プライドを傷つけたりすることで、夫婦関係がぎくしゃくする可能性があります。夫が妻の収入に頼る状況に引け目を感じ、対等な関係が築けなくなることもデメリットの一つです。

周囲からの偏見やプレッシャー

女性が年上というだけで、両方の親族や友人から心配されたり、時には反対されたりすることがあります。「子どもは考えているのか」「夫が若い女性に心変わりしないか」といった外部からのプレッシャーが、二人だけの問題ではないストレスとなることがあります。

離婚原因の第1位は「性格の不一致」

なんだよ、不一致って

離婚原因性格の不一致じゃねーぞ

— 猫使い (@uedamomoneko) January 27, 2025

年の差婚における離婚原因を調べた複数の調査で、一貫して第1位に挙げられるのは「性格の不一致」です。これは、同年代の夫婦の離婚原因としても最も多いものであり、年の差婚に特有の問題というわけではありません。

しかし、年の差婚の場合、この「性格の不一致」という言葉の背景に、年齢差に起因する様々な要因が隠れている可能性があります。例えば、前述した世代間のギャップによる価値観の違いが、お互いの性格を「理解できない」「合わない」と感じさせる大きなきっかけになることは十分に考えられます。

また、年上妻と年下夫のカップルでは、「夫の行動が幼く感じて頼りなく思う」「妻が母親のような存在になり、夫が異性としての魅力を感じなくなる」といった、年齢差ならではの不満が「性格の不一致」という形で表面化することもあります。

結局のところ、年の差があるからといって特別な離婚原因があるわけではなく、夫婦関係における普遍的な問題が、年齢差というフィルターを通してより顕著に現れることがある、と理解するのが適切でしょう。

年の差婚で女性が年上の離婚率を避けるには

後悔や失敗をしないためのライフプラン共有

年の差婚で後悔や失敗を避けるためには、結婚前に二人の将来設計、すなわちライフプランを具体的に共有しておくことが極めて大切になります。

まず、お互いのキャリアプランについて話し合う必要があります。今後、仕事にどのように打ち込んでいきたいのか、転勤や転職の可能性はあるのか、といった点を明確にすることで、将来の生活基盤についての共通認識を持つことができます。

次に、子どもを望むかどうか、望む場合はいつ頃までに、何人くらい欲しいのかという点は、特に女性が年上のカップルにとって避けては通れないテーマです。出産のタイミングには身体的な現実が伴うため、早めに率直な気持ちを話し合い、希望が合致しているか確認しておく必要があります。例えば、「具体的な子育て計画をすり合わせる」ところまで踏み込んで議論することが、後の誤解を防ぎます。

さらに、お金の管理方法やマイホームの購入計画など、経済的な計画についてもすり合わせが不可欠です。お互いの収入や貯蓄、価値観をオープンにした上で現実的な計画を立てることで、将来のお金に関するトラブルを防ぎます。これらの真剣な話し合いが、二人の絆を確かなものにしていくのです。

周囲の反対を乗り越えるための事前準備

周りの大人の反対を押しきってひと周り離れた年の差婚したのに3年経たずに離婚してたのか…
年の差うんぬんじゃなく彼の人間性に問題があると指摘してた人、何人も居たし
二人にしかわからない事もあっただろうが周囲の人にしかわからない客観的な事もあるからなあ

— るとら (@X8xRQbYZ) June 16, 2024

女性が年上の年の差婚においては、お互いの家族や親しい友人から、結婚に反対されたり懸念を示されたりする可能性があります。

「本当に大丈夫なのか」「将来苦労するのではないか」といった心配は、二人を大切に思うからこその感情ですが、当事者にとっては大きなストレスとなり得ます。このような状況を乗り越えるためには、反対される可能性をあらかじめ想定し、二人で対策を立てておくことが有効です。

まず、なぜ自分たちが結婚したいのか、お互いのどこに惹かれたのか、そして将来をどのように考えているのかを、自分たちの言葉でしっかりと説明できるように準備しておきましょう。感情的に反発するのではなく、二人の真剣な気持ちと具体的な計画を誠実に伝える姿勢が、周囲の理解を得るための第一歩です。

ライフプランを具体的に共有し、書面にまとめておくことも一つの方法です。将来の収入見込みや子育て計画、親の介護についての考えなどを具体的に示すことで、漠然とした不安を和らげることができます。すぐに理解を得られなくても、焦らないことも大切です。時間をかけて対話を重ね、二人が幸せに暮らしている姿を見せ続けることで、徐々に認めてもらえるケースも少なくありません。

経済的・精神的な自立が円満の秘訣

女性が年上の年の差婚において、円満な関係を長く続けるための土台となるのが、夫婦それぞれが経済的・精神的に自立していることです。

まず、経済的な自立は、関係性に対等さをもたらします。特に女性が経済力を持つことで、夫に過度に依存する必要がなくなり、精神的な余裕が生まれます。これは、夫にとってもプレッシャーの軽減につながり、お互いが自立した個人として尊重し合える関係を築きやすくなります。万が一、関係が破綻した場合でも、自分の力で生活していけるという安心感は、日々の生活において不要な我慢や不安を減らす効果があります。

次に、精神的な自立も同様に不可欠です。相手に幸せにしてもらうのを待つのではなく、自分の幸せは自分で見つけるという姿勢を持つことです。自分の趣味や友人関係を大切にし、一人の時間も楽しめるようになると、相手に過度な期待や要求をしなくなり、健全な距離感を保つことができます。お互いが一人の人間として確立しているからこそ、相手の価値観や選択を尊重できるのです。

価値観の違いを受け入れるコミュニケーション

年の差の婚って、微妙な価値観の違いから別れる事多いし本人次第ではあるのよね…
外野がとやかく言う問題でも無い…

— Vgami (@Vgami) November 16, 2023

前述の通り、年の差婚の離婚原因で最も多いのは「性格の不一致」ですが、その根底には価値観の違いが存在します。この違いを乗り越えるためには、積極的なコミュニケーションが鍵となります。

重要なのは、価値観の違いを「間違い」や「否定すべきもの」として捉えないことです。育った時代や環境が違えば、考え方が異なるのは当然です。その違いを「そういう考え方もあるのか」と、まずはありのままに受け止める姿勢が求められます。自分の考えを押し付けるのではなく、相手の意見に耳を傾け、なぜそう考えるのかという背景を理解しようと努めることが、相互理解の第一歩となります。

その上で、共通の趣味や楽しみを持つことは、自然なコミュニケーションを促す非常に有効な手段です。一緒に映画を見たり、スポーツをしたり、旅行に出かけたりする中で、楽しい感情を共有することで、普段は話しにくいテーマについてもリラックスして話せる雰囲気が生まれます。日々の些細な会話を大切にし、感謝の言葉を伝え合う習慣が、心の距離を縮めます。

対等な関係を築き、年齢差を乗り越える

女性が年上の年の差婚において、幸せな関係を継続させるために最も大切なことは、年齢にとらわれた上下関係ではなく、対等なパートナーシップを築くことです。「年上だからしっかりしなきゃ」「年下だから甘えてもいい」といった固定観念に縛られてしまうと、関係は不健全なものになりがちです。

年齢や経験、収入に関わらず、お互いを一人の独立した個人として尊重する姿勢が基本となります。夫が年下であっても、家庭に関わる重要な決定は二人で話し合って決めるべきですし、夫の意見や考えを軽んじるような態度は避けなければなりません。逆に、夫も年上の妻に頼り切るのではなく、一人の男性として家庭を支える気概を持つことが求められます。

愛情表現や感謝の言葉を日常的に伝え合うことも、対等な関係を維持する上で効果的です。一緒にいることが当たり前になると、つい忘れがちになりますが、「ありがとう」「好きだよ」といった言葉は、相手への尊敬と愛情を再確認させ、二人の絆を深めます。

年齢差は、あくまで二人の個性の一つに過ぎません。その違いを楽しみ、お互いの足りない部分を補い合える関係こそが、年の差婚の醍醐味とも言えます。年齢という数字に惑わされず、お互いの内面と真摯に向き合い、共に成長していく姿勢があれば、年の差は乗り越えられない壁ではなく、二人の関係をより豊かにするスパイスとなるはずです。

総括：年の差婚で女性が年上の離婚率は？データと円満の秘訣を解説